久し振りの葬式。

以下、どうでもいい話。
なんとなく書き綴りたくなっただけの話。

ただの身内のお話デス。


祖父母の内最初に他界したのは、母方の祖母だった。
この祖母とはあまり交流が無かった。
理由は複雑、なのかな。

母の実家は米屋だった。
母が高校を卒業する頃倒産したらしい。
その時、祖父は囲ってた女の人と一緒に逃げたらしい。
残された祖母は、離婚もせずに頑張って生活して、60過ぎの若さで他界した。
私が高校3年のときだ。これが最初の身内の死、だった。
葬式は静かだった。こじんまりとしてて。
少ないながらも記憶に残った思い出で泣けてきたのを覚えてる。

社会人になって2年目の秋。
携帯に連絡が入ったのは、姉からだった。
おばーちゃんが死んだから。って。
翌日が通夜の翌々日葬式という日程で、既に上京してたので、他界した翌日の朝、東京を発って名古屋に行き、名古屋駅のデパートに飛び込んで、喪服とかその他もろもろをデパートの店員さんに見繕ってもらい、岐阜へ行った。
葬式自体は近所の人達も来て賑やかだったのは覚えているけれど、近所の人達も、おばあちゃんの親戚筋ってのもあまり付き合いが無くて、お葬式の手伝いで大変だったのを覚えているくらい、かな。
でもやっぱり一番親しかったおばあちゃんなので、式は涙がボロボロ零れて大変だった。

二人の祖母は両方とも苦しまずに死ねてよかったね、と母と話してた。
倒れて、意識戻らずにそのまま、でしたから。


去年の春。
母方の祖父の奥さん(祖母がなくなった後に籍を入れたらしい)が、全身に癌が転移してもう明日まで持つかどうか分かりません、と連絡があったのが4月頭だそうです。
そして亡くなって、祖父を老人ホームに入れることになって、1年後。
老人ホーム側のご都合主義な主張によって老人ホームから介護付き医療施設のようなところへ転院させることになったのが今年の春。その転院した翌週に祖父は突然亡くなったそうです。
事後で知らされたことなので良くわからないけど。

結局一度もこの祖父とは顔を合わせたことが有りませんでした。
私が上京した後、生活が多少なりとも苦しくなって金の無心に何度か実家を訪れていたらしく、姉も弟もあったことはあったらしいのですが、私はそんな状況も知らず東京でのほほんと過ごしてたんだなぁと、少し罪悪感。
会いたいと思ったことは皆無ですけれどね。どちらかと言うと、母と祖母を苦しめた悪人、という感覚が強かったので。
それでも、ようやくこれで親の世話をしてあげられる、と言っていた母が、たった1年だった、と肩を落としていたので、複雑な気持ち。

で。そんな母方の祖父が死んでから二週間後。
土日も出社だ～！とか仕事で慌ててた金曜日の昼過ぎに母からメール。
突然ですが、祖父が死にました。と。

94歳のじさまでございました。
90過ぎるまで絶対に岐阜からは離れない、と頑固に一人暮らししておりました。
競輪が何よりも大好きでよぼよぼになっても毎日バスで競輪場に通ってはお金を摩って、父に金を無心するような状態になってはいましたし、最近は足腰がさすがに弱っていて、じさまを実家に引き取る準備を始めていた矢先のことだったそうです。
金曜日の深夜まで仕事の引継ぎして、土曜日の朝に東京でて昼前に岐阜の葬儀の場所に着いた。
家族葬専門の場所で、とても良いところでした。
祖父の子供である父と叔母とその伴侶。(母と叔父)
その子供達が6人。姉と姉の旦那と子供3人。弟とその奥さん、私。従兄弟3人とその奥さん。合計16人。
こじんまりと葬儀。
金曜日の通夜には私だけいなかったので15人でしたが。(不義理な孫でゴメン、おじいちゃん)

ここ最近は顔を合わせてなかった従兄弟たちと会えたし、年に一度くらいしか会わない姉の家族や弟夫婦にも会えたし、なんか、楽しかった。
おじいちゃんやおばあちゃんの思い出話を葬式の後の食事のときにみんなでワイワイ話し合いながら、みんなの近況を交えたり、ね。

おじいちゃんの時は泣かなかったなぁ。
涙ぐんでる父を見て、もらいなきしそうにはなったけどね。

いい葬式だったなぁ、と思います。

冷たい話ですが、父や母が、介護と言う点で大変な思いをしなくて良かったなぁと言うのが正直な気持ち。
特に、色々あった母には、少しゆっくり休んで欲しいなぁと思います。

後は、御年１７歳のお猫様(もうかなりの老猫)がおりますが、長生きしてね、ミーちゃんｗ